2012/9/7 RainbowAppsセミナーメモ
日時:2012/09/07 19:30
場所:代々木
講師:株式会社イントロム 小原 聖誉
URL:http://atnd.org/event/rainbowapps07
目次
■第一部「Androidゲーム市場の現状」
・Android端末の市場規模
・GooglePlayストアのランキング傾向
・Androidゲームで成功している企業TOP10を想定
・なぜこのAndroidゲームが売れているのか。
・iOSとの違いの整理
■第二部「これからのビジネスチャンス」
・成功事例5パターンから、成功するための方程式を仮説する
・失敗事例2パターンから、機会損失/リスクをヘッジ方法を検討する
・Androidゲームビジネスの今後の局面を占う
・そして、これからのビジネスチャンスとは
導入
・これからグーグルプレイに参入したい人向け
・データは独自調査です
・今後のゲーム展開を発見してくれれば嬉しい
・コンサルティングをやっている
第一部「Androidゲーム市場の現状」
■市場
・モバイルは60億台普及
┗うちスマホは9億台
・1年でモバイルは16億台
┗うちスマホが7億台
・日本のスマホ普及
2400万人
androidシェア64%
iphoneシェア32%
・つまり
世界、アメリカ、日本で、iosの2倍シェアがあるよ
日本では25%がスマホもってるよ
日本のandroidシェアは65%だよ
■日本のandroidゲーム市場
・androidゲーム
ミリオンアーサー
独自マーケットで、ios版の売上を超える日もある
2.5〜3億円は月に収益あるんじゃないか
・appstoreの売上1位は、月5億円
・FF3
試しに売ってみたら
2週間で5万DL
➡1400円で販売なので、7000万円
・ランキングと売上
売上トップ15位以上は1000万〜/月
売上トップ10位以上は3500万〜/月
・売れてるゲーム
F2Px2Dカードゲーム
(free to play で2Dのカードゲーム)
3DのMMOタイプは苦戦中
iosよりライバルがいないので、まだ先行者メリットが出せる
・つまり
androidが儲からない時代は終わった
売上トップ15位なら1000万円だから、そこを狙おう
F2Pカードゲームが良いよ
■比較(iOS:googleplay)
・ユーザ母数
900万人:1600万人
・コンテンツ母数
飽和、競争が激しい:まだ少ない
・機種数(デバッグ)
少ない:多すぎる
・審査、配信
厳しい:緩い
・ランキングロジック
狙って上位にいける:簡単じゃない
・課金率
ios100とする:40
・ARPU
良い:良い
(androidは、優秀なアプリなら20000円いくのもある)
・マネタイズしやすさ
△:◎
(iphoneはランキング上下が激しいけど、androidは上位にいけば落ちにくい)
■プロモーション
・ブースト広告とは
超短期(12時間以内)に大量にDLを稼いで、戦略的にランキングに入ること
・実施例
1日30000DL×150円=450万円
➡無料トップ5に入り、3日間で3〜6万の自然流入(2倍以上の自然流入ってこと)
好循環を生み出すのがベスト
┗パズドラのガンホーは「天下なんとか」で失敗した
┗でも、androidに取り上げられて上がった
・ブーストは1ヶ月に1回くらい
ブースト未実施期間は売上減少
ブーストに売上が比例する
➡トップセールスはブーストでランクインできる
➡ほとんどのゲームがブーストをやっている
・ブーストをどこにかけるか
サイバーエージェントのリワードで多いけど、脱獄して不正する人がいる
「このアプリをDLすると、アマゾン100円券あげます」ってのがブーストのやり方
プログラム使って、1人で500回以上も不正するケースもある
・googleplayの人気無料
ほとんどが100万DL以上なので、しんどい
・googleplayの人気新着無料
昨日の順位を見ると、30位以内にDL数5万以下が7タイトルなので、チャンス有り
・ブーストの目安
新着1〜5位➡50000DL(600万くらい)
新着10位➡30000DL
・ランキングの基準
アプリのDAU(daily active user)
平均評価
・ブーストのリターン
トップ5に入れば、ブーストで獲得した数の3〜5倍は自然流入でいけるよ
・売上トップ20のうち、8割が新着期間にランクインしてる
➡リリースして30日以内にランクインすれば、ずっと落ちない(何ヶ月もずっと)
➡7割のゲームが広告(ブースト)していた
➡広告予算のない会社は、スマホビジネスができません
・つまり
appstoreもgoogleplayも、どっちが優位というのはない
appstoreもgoogleplayも、売上トップのアプリがほぼ全て広告してる
googleplayは、新着期間に売上トップに入らないとだめ
第二部「これからのビジネスチャンス」
■成功事例
・「ダークサマナー」の成功事例
400万DLの自社アプリ内で広告+ブースト広告(国内史上最も多くの費用をかけた)
最初100円➡200円➡300円
新着期間に全力をかける
新着期間おわったら、自然流入を増やすためにアイコンをエロくする
・「コロプラ」の成功事例
GREE/mobageとは違って、登録不要でアプリ単体で遊べる
greeとかはアプリやるためにはgree(母艦)に登録しなきゃだめ
母艦に登録するとメリットあるよというやりかた
・「三国infinity」の成功事例
ブースト広告だけで新着7位+アイコンをエロくした
・「暴走列伝 単車の虎」の成功事例
ターゲットをめっちゃ絞る(バイク好きに絞る)
ARPUは2万円くらい
ユーザーサポートは大変(会社に乗り込んできたりするらしい)
・「ドラゴンGP」の成功事例
ゲームはガラケーHTMLレベル
アイコンとスクショはすばらしい
広告会社との共同案件で成功したんだと思う
開発費に比べて収益は大きいと予想できる
・「美女ポリス 脱衣カードバトル 登録不要」の成功事例
タイトルで勝ち
appstoreではだせない
「登録不要」とタイトルに入れたのはコロプラのパクリ
・「menue」の成功事例
1年間で3000万DL
自社アプリ内で広告を回せるので、計画的にヒットタイトルを出せる
1日でauスマートパス総合13位になった➡auだけで結構いってる可能性がある
・関係者的な人の話
デベロッパーアカウントを20~30に分けてる
40~50はアカウントを作った
■反面教師例
・GREE/mobage(SNS)経由のアプリ
アイコンの右上にマーク入ってるアプリね
SNSからの誘導不足
SNSにピックアップされるのはリリース1週間だけなので、手数料を払うメリットがなくなってきている
グリーは、googleplayに興味ない、webゲームの流れにしたいみたい
インストール後のプレイ率が極めて低い(5〜15%)
SNSの会員じゃないとプレイできないのは困る
SNS内で広告枠を買おうとしても買えない
➡SNS経由はやるべきじゃない
・「マクロスSPクロスデカルチャー」の失敗事例
開発費用1億円は軽く超えてる
でも、評価が異常に低い
Unityを使ってる
対応端末が少ないけど、対応機種を絞らなかった
2Dにしとくべきだった
・「ウイニングイレブン2012」の失敗事例
単純移植、従量課金にしたからだめ
リテラシー不足
プロモーション画像(でかい画像)を設定しないとgoogleplayにフィーチャーされない
たぶん失敗したんじゃなくて、googleplayにやる気がない
・「METAL SLUG 3」の失敗事例
単純移植による従量課金
有料アプリなのに広告表示
どんどん評価が低くなる悪循環
・「Paladog」の失敗事例
リテラシー不足
新着期間の重要性を知らなかった
有料アプリなのにアドネットワークを使った
■これからの新規ゲーム
・SNSに頼ることができない
登録しないと遊べないから
でも、コロプラの影響で変わるかも
・大手ゲームメーカーが相次いで参入してくる
・googleがブーストを放っておくわけがない
ランキングロジックが変わる可能性は大いにある
ARPUが高いユーザーをどう見つけるか
・googleplay向けのアプリが増えてくる
パズドラとかミリオンアーサーとか
先行者メリットが得られるのは今年の冬まで
■どうすればいいか
・失敗したら、もう1回出し直しましょう
ソースと署名を変えないと、新着に引っかからないよ
googleplayに怒られるかもしれないから自己責任でね
・iOSやってからAndroidって流れのほうが良い
iOSでバグを取ってから、Androidは新着勝負
・必須機能
友人招待IDは必須
PUSH通知も実装必須
SDカード保存も実装必須
┗アプリがSDカード保存できないと、すぐアンインストールされちゃうから
■どうすればいいか(開発と予算のバランス別)
・開発できる×広告予算ない
広告会社と組んで、ダブルネームで出そう
・開発できない×予算ある
ゲーム会社と組んで、開発運営は丸投げしよう
・開発できる×予算ある
自社でIDもとう、コロプラスタイルで
母艦+サテライトで、サテライトアプリも単独プレイ可にする
カテゴリ1位をとる
DAUが高いアプリを作る(オンライン対戦のポーカーとかでもいい)
最終的にはgoogleplayのリスティングが始まるから、「カードゲーム」とか単純なワードで1位になっておくのが重要
・開発できない×予算ない(気合いはある)
Androidのゲームに特化したレビューサイトを作りましょう
今、Androidゲームで「appbank」も「神あぷ」もない
だれが取るか、まだ未定
・ツールをイントロムで提供しています
appannyみたいなの