新人研修のアプリレビューを掲載します。
CAPCOM の大人気ゲームのスマホアプリ版。
最初に行われたのが 13.6 MB のリソースファイルのインストール。
これはソーシャルアプリとしてはだいぶ少ないように感じられるし、
インストールも数秒待つ程度で終了した。
その後はかんたんなキャラクター作成ができる。
これはスマホゲームとしては、なかなかすごいと思う。
性別が選べ、顔パーツや髪型、髪色、肌色の変更ができる。
全編 3D グラフィックで作られており、気合いの入り具合を感じられる。
ゲームの動かし方は単純に作られており、
1つの仮想ジョイスティックを動かすことで移動、
タップで攻撃、
また、ジョイスティック外をスライド(フリック)させることで回避、という操作になっている。
仮想ジョイスティックを1つに絞ったというのが大変良いポイントで、
これにより、タテ持ちで、かつ片手で持ちながら気楽にプレイができる。
その上、右利きの人でも左利きの人でも異なるプレイ環境にならず、ユーザーストレスを生みにくい。
ついつい右利きの人だと、右利きの人のことしか考えずに UI 設計をしてしまいがちだ。
タテ持ちというのも大変大きなポイントで、ほとんどのユーザーは常にスマホをタテ持ちである。
アプリを立ち上げるごとにヨコ持ちにさせるのでは、ユーザーも気付かない程度のストレスを与え続け、
しだいに起動しなくなり、長期的なアクティブを獲得することへの弊害となる。
(ここまではよかったが、チュートリアルムービー終了とともに、暗転から固まってしまった。再起動してチュートリアルムービー少し前のところからやり直し)
ザコ数体を倒した後は、ボス戦。
ここで、敵の一部をタップすることでそこをターゲットとできるということを新たに知らされる。
ちゃんと読んでいなかったが、「武技」という特殊技みたいなものも紹介される。
この戦いで、少し強めのボスを倒すことによる爽快感と、
順々に操作方法を学ばせることに成功している。
と、ここまで来たところで、
633 MB という巨大リソースファイルのインストールを要求してくる。
これは大変面白い仕組みだ。
数多くあるソーシャルゲームは、最初に数百MBのリソースファイルのインストールを要求してくる。
しかし、そこでユーザーがどう思うかというと、当然「めんどくさいな」だし、人によっては「待ってるのめんどくさいからいっか、やらなくて」という結論だ。
先ほど書いたように、このゲームでは、
「ボスを倒す爽快感」を一度与えている。
そのとき、プレイヤーの心理は、「もっとこの気持ちを味わいたい」だ。
何も遊ばせていない状態で待たせるより、
「この先もおもしろいことが続く」という期待を持たせてから待たせる方がよっぽど良い。
当たり前のようでいつつも、今までこの仕組みを持つアプリはやったことがなかったので感動的だ。
その後は説明なしでメインポータル画面に飛ばされてしばらく考えたが、
一番大きく表示される「探検する」のボタンがあり、「あ、これを押すのか」と理解できた。
しかし、少々判断に迷うので、ここは指や矢印のアイコンで指し示して欲しかった。
下に並ぶ「装備」や「ショップ」といったメニューボタンを先に押してもいいという自由を
ユーザーに与えたかったのだと思うが、(「やらされてる感」を与えるのもユーザーへのマイナスポイントだ)
人によっては、下に並ぶメニュー以外のボタンは、背景に感じてしまうこともあるだろう。
ここあたりから、チュートリアルの説明がいろいろ増えてくる。
最初のステージに行けば属性効果の説明だとか、
装備編集画面に行けばそこでできることの説明などが長く表示される。
これはどこのソーシャルゲームもそんな感じだが、
ユーザーが一度にそれだけのことを覚えられるはずもなく、
過度に情報を与えるのは「苦手意識」につながり、
この段階でゲームのやる気を削いでしまう可能性があるので微妙なところ。
チュートリアルをいかに少しずつ少しずつ、ゆっくりと少ない情報容量の連続で教えていけるか、
というのは、どこのソーシャルアプリも抱えている問題だろう。
(「本当はここで設定できるのだけど、今日はそのまま行きましょ」というセリフが流れるなど、
この点は意識されてある程度対処されている)
ここの第一ステージのチュートリアル(『片手剣』操作方法)から、動画はアプリ内でなく You Tube への自動リンクとなっていておもしろかった。
アクセスに時間がかかるのであまりいいシステムではないけれど、
自社のサーバーなどへの負担を減らすには、そういった発想も有用だろう。
と、ここまで書いてアプリに戻ったところ、暗転して自動再起動してしまったので、ひとまずここまで。